こんにちは。静岡に住むキャリアコンサルタント兼行政書士の船越と申します。 今回は、令和7年度行政書士試験について、私自身の受験経験も含めて振り返り記事を書きたいと思います。
まずは、行政書士試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。 すでに自己採点をされた方もいらっしゃると思いますが、ほとんどの方が来年1月の合格発表まで、モヤモヤした気持ちで過ごされることと思います。
私は過去にこの試験を2回経験しました。 1回目の不合格だった時のモヤモヤした気持ちと、2回目で合格した時の気持ち。それぞれを交えながら、その時私が「取った行動」について書きました。この記事が、読んでくださった方の参考になり、次への原動力となれば嬉しく思います。
初年度(2022年)の惨敗と「勘違い」
まず1点目、私が初受験した2022年の話です。 勉強期間は5月から11月までの約半年間、独学でした。当時は右も左もわからず、ひたすらTACの過去問を回していました。わからないことがあればテキストを読む程度で、あくまで「過去問中心」で勉強していたのを思い出します。
そして迎えた11月の本番。初めての国家資格受験だったため、会場の空気に飲まれまくり、理解度も不十分なまま試験を終えました。 結果は惨敗でしたが、当時の私は「記述抜きで120点」取れていたため、「もしかしたら記述次第で行けるんじゃないか?」と勝手に期待していました。(今思えば、そんなわけはないのですが…笑)
その後、淡い期待を抱いて予備校の個別相談に何社か通い、合格の可能性を探りました。 しかし、講師の反応はすこぶる悪いものでした。 「記述で60点満点を取らないと合格点に届かない計算なので、まぁ…とてもじゃないですが無理ですね」 そう言われ、3社ほど面談を回った後で、ようやく自分の合格の可能性が限りなくゼロに近いことを理解しました。
2年目の挑戦と、合格発表までの過ごし方
そこから気持ちを切り替え、受験のプロである講師からアドバイスや戦略を伝授してもらい、勉強を続けました。 そうして迎えた2年目の11月の試験ですが、またしても微妙な点数で「記述抜き160点」でした。
しかし、初年度とは違い、記述式3問中1問は満点に近い回答ができた手応えがあったので、自分としては「6:4」で合格の確率が高いと感じていました。
その後、合格発表までどう過ごしたかと言うと、一旦行政書士の勉強から離れ、簿記3級の通学講座を受けることにしました。 それはそれで全く違う分野の勉強なので、かなり新鮮で面白かったです。「簿記」の知識は今でも役に立っています。
今回はこのように、1年目と2年目の「11月から1月までの2カ月間」の過ごし方の違いを、自身の経験をもとに書いてみました。
ボーダーライン上の皆様へ
とにかく、記述抜きで本試験180点を超える人は、ほんの数パーセントだと思います。大多数の人がボーダーライン上でモヤモヤしているのは、この試験内容の構造上、仕方ないことでしょう。
ですが、結果がどちらに転ぶにしても、何か行動を起こした方が良いと思います。 期限を決めるなら11月いっぱいぐらいまでで、12月からは何かしらの次の行動に移すイメージです。応援しています!
行政書士試験は私が初めて挑戦した資格試験なので、今後も受験生の応援は続けたいと思います。
今年の試験の感想と「鉄板」戦略
最後に、今年の本試験の内容を見た感想ですが、やはり「行政法を得点源とした戦略」が有効なようでした。毎年多少の変化はあるものの、行政法に関しては難易度が一定しているように感じます。
私が採った戦略は、まず行政法をガチガチに固めて、18問から19問をコンスタントに取りにいくというものでした。 民法や憲法については「そこそこ」勉強しましたが、やはり仕上げの優先順位は以下の通りだと思います。
行政法(最優先!)
民法
憲法
一般知識・会社法
これを意識して取り組めば、得点は安定するはずです。
ここまで記事を読んでいただき、ありがとうございました。また機会があれば行政書士試験について書きたいと思います。